ガマ腫について
汗かきの体質を治す方法はありますか?
とにかく汗が出やすかったり、ある日から突然多汗になったり、ご本人が苦痛に感じる”異常な汗”は、体質に合わせて漢方薬を服用すれば良くなります。
汗は、皮膚の汗孔(汗が出る穴)の開閉によって調節されています。
その機能(開け閉めする働きのこと)を行うためのエネルギーを『気』と定義しています。この『気』というエネルギーによって、汗の穴のシャッターを開け閉めしています。(自動ドアの電源は電気 ⇒ 電気が『気』にあたります。)
この気というエネルギーは、循環して滞らず、量も過不足なくあることが理想です。そしてこの気の異常が、汗の穴のシャッターに異常をきたし、多汗症などを起こしやすくします。
漢方薬では黄耆(おうぎ)の入った薬が多く使われていますが、多汗で相談を受けても、実際にはその他の症状を総合して判断します。
その際、「漢方的にとらえて問題あり、改善の箇所あり」となればそれに適した漢方薬を服用すれば多汗は治ります。
正常な汗か、漢方を服用すれば治る異常な汗かは、『以前そうでないのに急にまたはいつの間にか多汗になり、その他の体調にも変動がある』ことがポイントだと思います。
家庭の医学の言い回しみたいになりますが、体調の変化がポイントではありますが、多汗イコール何々ではありませんので、漢方的に訴えをとらえる必要がありますので、まずは気軽に相談に来てみてください。(やはり来店がベストです。)
言葉ですべて尽くせないところがあります。一人一人により、違ってくるからです。インターネット相談の弱点はそこにあります。文字でいろいろやりとりしても、本人に会って全く薬が変わることもありえます。
食欲不振(夏バテ対策)
体力がない、疲れやすいなどは、『エネルギー=気』の不足から起こると考えられています。
人間は、食物から栄養を摂取して生きています。食物をくだいて分解して、『エネルギー=気』としている場所は、消化器系です。これを漢方では、『脾胃(ひい)』とよんでいます。夏バテで食欲がないとなると、漢方では先ず『脾胃(ひい)』を促進する漢方薬、具体例としては人参の入った漢方薬が多く使われます。一般商品では、
十全大補薬用酒
パナパール錠
恵命我神散(ガジュツ・紫うこん)
ケイギョク
などが好評です。
上記の漢方薬を、個人に合わせて服用していけば夏バテしにくくなります。食欲がない・疲れが取れないといった症状を感じたらぜひ一度ご相談下さい。
唾液腺のつまり 〜主治医もビックリ、手術回避〜
元気堂 社長の奥様の治験例です。
2005年10月22日:
舌下に舌と同じくらいの大きさの腫れ。
T病院にて検査。
11月2日:
検査の結果、ガマ腫と診断。
口腔外科にて、治療法は手術による摘出しかないと説明を受ける。
病院の治療計画:
11月14日入院、翌日15日に手術、その後1週間の入院。
台北の戴先生に問い合わせたところ、「体にできた石には、化石草というお茶がよい」といわれ、さっそく1回1gを朝・晩に飲んでもらいました。
するとどうでしょう、11月15日午前、手術前の診察にて、「ガマ腫が消失している、こんな例は初めてですよ」と驚きの診断を受け、手術は中止になり、即退院になりました。
破れて出たわけではないのに、あれだけ腫れたものは、一体どこへ消えたのでしょうか?
漢方の力には、こんな奇跡があるんだなと、社長・スタッフ一同あらためて思わされました。
水分の取り過ぎに注意!
夏はビール!!最近、テレビCMでもビール商戦が活発になってまいりました。
また、お酒を飲まない方でも、暑さで水分を多く摂取しがちになります。
取り過ぎた水分は、汗、尿などによって体外に排出されれば問題はないのですが、
運動不足の方、トイレの遠い方は要注意です。余分に体内に溜まった水分は、
身体に不調として現れます。
例えば、めまい、むくみ、頭痛、肩凝り、だるさ、喘息、
高血圧、皮膚病などを引き起こします。
<患者> 男子、9歳
<相談内容>母親と来店。頭痛がひどく、学校を休みがちになっている。
病院で検査してみたが、異常なし。痛み止めを服用し続けるのが心配と母親。
知人が耳鳴り、めまい、肩凝りが漢方薬で良くなったと聞いていたので、ご来局。
<症状>頭(前頭葉から両側頭葉)がズキズキ痛む。雨天時に悪化することが多い。
<治療経過>学校では活発に動く為か、水をがぶがぶ飲む。車酔いし易い。
ここ最近は頭痛の為か食欲もない。
自家製漢方薬のリョウケイジュッカン湯を、家庭で生姜湯に溶いて服用して継続。
10日後、頭痛で学校に行けないということが無くなった。
20日後、頭痛は漢方薬服用以来でていない。
えっ!!漢方薬が一服で効く!?
<患者> 36歳、 男性
<相談内容>食欲不振気味。疲労感が取れない。手足がだるく、
身体も1日中重だるい。お腹の調子も悪く、下痢気味。
<治療経過>お仕事が暑さの中での営業ということもあり、食欲が出ず、水分ばかり飲む日が続いていたと言う。
自家製漢方薬の補中益気湯をまむし・牛黄が配合された既製品のドリンク剤で服用
してもらった。
1日後、仕事帰りに来局。朝、疲労感が無く、久しぶりに朝食が取れたとのこと。
以後、疲労感が出た時に来局され、店頭で自家製漢方薬とドリンク剤を服用されて
行かれます。
むくみ
むくみは女性に多い症状の1つです。
お悩みの内容としては、
「朝起きると、顔がむくんでいる」
「夕方には、ヒールがきつい」
「下着のラインがなかなかとれない」
がメインになります。その他に、
「冷え性」
「疲れやすい」
「からだがだるい」
「頭がぼーっとする」
「汗っかき」
「トイレが遠いまたは近いが、量がすくない」
などの症状もよくみられます。
体質タイプ別に漢方薬を取り入れていけば、体が軽くなり、
スッキリ締まってきます。
これからの季節、冷房がかかりますが、こうした「むくみ」をかかえる方には、よくありません。
むくみを助長します。
現代では、夏こそ「むくみ」の季節になっています。
冷房病対策としても、漢方薬は重宝します。
「むくみ」「冷房病」が気になる方は、ぶらっと漢方の世界でものぞいてみてください。
こんなときどうする? 〜かぜ気味のとき〜
【かぜ気味のとき】
■現代医学では
・かぜとは
かぜといわれるのは、一般に気道、とくに上気道(鼻・のど)の急性の炎症で、その大部分はウイルスによって起こります。
・症状は、約1週間程度で治癒していきます。
鼻炎症状:鼻水、鼻づまり、咽痛(ヒリヒリ、ガサガサ乾燥、異物感)、咳、声がれ(呼吸器の症状)
全身症状:熱、頭痛、腰痛、だるさ
・治療方法
治療はもっぱら対症療法です。
発熱に対して、解熱剤。咳に対して、鎮咳剤。
合併症があれば(中耳炎、結膜炎、下痢、嘔吐、腹痛など)、その治療を加えます。
・油断は禁物「カゼは万病のもと」
かぜで持病が悪化したり、細菌の二次感染を起こしやすい人は、
呼吸器病:結核、肺気腫、慢性気管支炎、細気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息
心臓病とくに弁膜症、糖尿病などをもつ人、老人、妊婦、虚弱児などで、とくにウイルスや細菌感染では、肺炎が危険です。
こういう人は、かぜを軽視しないで、早めに診察を受け、安静にしてください。
■漢方療法
かぜの特効薬を発見したら、ノーベル賞ものだと言った権威がいます。タミフルなどのインフルエンザ特効薬もありますが、副作用の問題が解決していません。
結局は、かぜそのものを治す方法は現代医学ではまだないのです。
ところが漢方では、二千年近くも前から、かぜそのものを初期の段階で治す処方が何種類も考案されています。(進行したものも対処できます)
・かぜによく使われる漢方薬
葛根湯
麻黄湯
小青竜湯
桂枝湯など
■家庭の医学
かぜには、なにより安静、保温、水分、栄養分の補給といった療法が必要です。
とくにかぜの初期では、からだを温め、入浴をさけ、早く床について十分な睡眠をとることが大切です。
タバコは禁煙、少なくても節煙が必要です。
マスクは、気道を守るほか、周囲への感染予防効果があります。
熱があるときは、水枕や濡れタオルを使います。(*1)
熱が下がっても、少なくとも1両日は休養を守るのが大切です。
(*1)38度前後では水枕、39度前後では氷のう、40度近くでは氷のうと水枕というのが、一応の目安といわれていますが、一般に強く冷やすのは避けましょう。
大抵は、水に湿したタオルと水枕で足り、氷を必要とするのは稀です。37度台ではとくに冷やす必要はないでしょう。
水枕には、タオルをのせ、汗を吸い取ることを忘れないようにしましょう。
冷え症が気になる方に
【冷え症とは】
単に寒いというのでなく、腰から下、手足にかけて冷え込む感じをいい、女性に多い訴えです。
中には、冷えすぎて痛みを訴える方もいます。
冷え症は主に、血液の流れを調節する自律神経の働きが鈍り、血管の少ない腰とか手足の先へ行く血液が減少するために起こり、他の部位に比べて、温度が低くなります。
皮膚の温度に差がなくても冷えを感じることがあります。
この様な場合、現代医学では対応できなくても、漢方では対応できます。
また、手足が冷えて痛みがあるときは、ストレスによって血管が痙攣するレイノー病、膝から下の血管に炎症がおこるバージャー病などの血管の病も稀にあります。
その他、ホルモンなどの異常によっても起こることもあります。
■治療
[西洋医学]
冷えの原因はわからないものが多く、有効な治療法も確立していません。
[漢方]
漢方では、得意分野に属するものです。
比較的早く、効果が現れます。
体質によって薬が異なりますので、専門家の判断が必要です。
■日常生活
血液の循環をよくすることをこころがけます。
下半身を温めると良いようです。
女性では、服装を重視するあまり、冷える格好を真冬でもしていますので、注意が必要です。
タバコは末梢循環を悪くしますので、おすすめしません。
病気の知識 〜顔面けいれん〜
【顔面けんれん】
顔の片側にけいれんが起こる顔面けいれん。
痛みはありませんが、見た目などから精神衛生上深刻な問題です。
■症状
顔面けいれんは、顔の筋肉を動かす顔面神経が、血管に圧迫されることが原因となって、顔の筋肉がけいれんする病気です。
成人に発症し、特に40代以降の女性に多くみられます。
特徴は以下のようになります。
1)顔の片側だけに起こる
顔面神経は、脳から左右各2本出て、左右対称に走っています。
けいれんの原因となる、病変は、どちらか一方の顔面神経に起こります。右の神経に病変が起これば、右側の顔面がけいれんします。
2)目の周囲から発症する
ある日突然、目の周りの筋肉が、ぴくぴくと軽くけいれんして発症します。
次第に、けいれんの強さと頻度が増して、部位も広がり、目から頬、口の周囲へと、片側の顔全体に広がります。
重症は、頸部までけいれんします。
3)ぴくぴくと勝手に引きつる
けいれんは、自分の意志とは無関係に起こり、止めようと思っても、止められず、緊張すると一層ひどくなります。
また。まばたきや口をすぼめる動作でも、けいれんが誘発されます。
4)痛みがない
顔面神経は、痛みを感じる神経ではないため、けいれんが起こっても痛みがありません。
5)耳鳴りを伴うこともある
患者さんにより、けいれんにともない、患部側の耳に耳鳴りを感じることがあります。
■原因
血管が曲がり、顔面神経の根本にくっつき、刺激を与えるために、顔面神経から異常な電気信号がだされ、けいれんを起こすことわかりました。
■治療
[西洋医学]
症状が軽度なら、抗けいれん薬、精神安定薬で、ある程度けいれんを抑えることができます。
しかし、これらの薬も十分でない場合、手術を行います。
手術の際に、耳の神経が障害され、患部の耳が聴覚障害を起こすことがあります。
*手術を受けても、治らない人もいます。
[漢方]
けいれんを鎮める漢方薬と、体質を改善する漢方薬を服用します。
手術を免れるケースも少なくありません。
漢方相談室 〜カゼをひきやすい〜
【ご相談内容】
ここ数年、冬の間はほとんどカゼを引きっぱなしです。
また、一度かかるとなかなか治りにくく、新薬が効きません。
胃腸が弱い方で、食欲不振のことが多いのも気になります。
よい漢方薬はありますか?
【回答】
あります。
相談内容からすると、漢方では虚証(抵抗力の低下)になります。
そうした方は、カゼを引きやすく、また治りにくいものです。
新薬は、そうした虚証タイプの繰り返すカゼには、効果は弱いようです。
なぜなら、新薬がカゼを治しているわけではないからです。
新薬で、熱や鼻水などのつらい症状を緩和している間に、身体が免疫力を発揮して治しているのです。
ですから、この自分で治る力の低下している方がいくら新薬を服用しても負担になるだけです。
その点、漢方薬は低下した抵抗力を助ける作用がありますので、根本改善になります。
補気薬(免疫力を高める作用がある)を主体とした漢方薬をしばらく服用し、体力をつけることがいいと思われます。
そして、カゼにかかってしまったら、症状に適した漢方薬を服用し、すばやく対応すると、回復も早くなるでしょう。
神経痛 〜坐骨神経痛〜
寒い季節に増える病気の一つに神経痛があり、その中でも坐骨神経痛の相談が多くなります。
その原因として、椎間板ヘルニア、変形脊椎症などがあります。
漢方の良い所は、病名にかかわらず、その患者さんの容態に合わせて薬を服用することで、治癒に向かうところです。
西洋医学の痛みの薬物治療は、消炎鎮痛剤、ステロイドが主体です。
消炎と名のつくとおり、冷やすことにより作用を発揮します。
ですから、炎症性の痛みであれば一時的には緩和します。
漢方相談に来られる方々は、消炎鎮痛剤が無効の方々ばかりです。
虚弱な方への消炎鎮痛剤の連用は、抵抗力を引き下げ、自然治癒力を削りかねません。
椎間板がやや突出している方が(ひどくなると手術になる)、漢方薬を服用することで、椎間板が正常にもどった症例がありました。
この結果から、漢方薬が人間の自然治癒力を引き出す効果が更に証明されました。
(*西洋医学では、最終的には手術しかないと言われていた症例)
【タイプ別 漢方療法】
基本的には、温め血行を促進する漢方薬が中心となります。
冷え性タイプ:桂枝加朮附湯、当帰四逆湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
血行不順タイプ:桂枝茯苓丸、疎経活血湯、桃核承気湯など
*上記の漢方薬の他にも、多種類あります。
*構成している生薬の品質、製造方法によっても効果に差がある場合があります。
詳しくは、漢方専門薬局にて、ご相談ください。
男性の不妊症
仕事のストレスや疲れ・加齢による精子の異常(精子の奇形率、運動率、濃度)があります。
腎精が消耗されていると考えられます。
画像の説明
31歳の男性
夫婦で不妊症で来局。タイミング療法で試していた所、なかかな妊娠しなかった。
病院で検査したら精子の運動率・濃度が良くなかった。亜鉛などのサプリメント等を試したが効果がなかった。
腎精を補充する漢方薬を1か月服用してもらったら、正常値近くに改善した。
夫婦で漢方薬を4ヶ月間服用して、無事妊娠が確認できました。
ガマ腫について
中国には「化石草」と呼ばれる草があるという。漢字が示すとおり「石を化す」、つまり石を溶かす草のことだ。
この「化石草」にはちょっとした逸話がある。卵を飲み込む蛇を見たある人が、ちょっとしたいたずらを思いついた。「卵に石を入れたらどうなるか」。この魂胆をつゆも知らない蛇は、石の入った卵を飲み込んでしまった。もちろん、蛇はもがき苦しんだ。何とかしようと、草むらに入ってある草を探し出して食べると、なんと蛇のお腹に入った石が溶けて消えたという。
これが「化石草」の由来だ。
中国では、手術でしか治らない唾石があるガマ腫を化石草でなおしています。他にも腎結石・胆石等の石が関わる疾患には服用されているそうです。